よりみち日誌

記録しなければ忘れてしまう寄り道にこそ、感動の物語があるのではないでしょうか。

Yorimichi #18:錦糸町に絶品担々麺あり

暑い日々が続いていますが、そんな時オススメしたいのが、担々麺です。


仕事で錦糸町に行ったので、大好きな中華料理店、大三元に寄りました。

皆様、錦糸町にお越しの際は、大三元への寄り道をご検討ください(^o^)/



「担々麺ください」


大三元の開店は午前11時半。

その10分後に来店したら、席は既に埋まっていた。


運良くひとつ空いていたカウンターに座り、大好物の担々麺を注文する。

「あったかいやつ?」

おばちゃんが聞いてきたので、あったかいやつで、と答える。


他も旨いのだが、私はここの担々麺が好きなのだ。


外は灼熱。


涼しい店内で、吹き出る汗を拭う。


顔を拭う爽快感。


都心の熱でこびりついた垢が、一気に洗い流されるような感じ。


この爽快感は、一生懸命顔を拭った、3年前のあの日とは全く異なる。


辛い思い出…。


半ベソかきながら、必死に顔を拭った、あの日…。


3年前のその日、私はお気に入りのお店にショッピングに行っていた。

お店で物色していると、ショッピングに付き合ってくれた方が、皮膚用クリームのサンプルがあると言った。

これは肌に良さそうだ、と言うので、私はそれを顔や手にベッタリと塗りたくった。


しかしそれは、皮膚用ではなく、靴・カバンなどに塗布する「革用」だったのである。



あの時は必死に顔を拭ったなぁ〜…。

泣きそうになりながら…。



「お待たせしましたー、担々麺です。」


…やっぱり美味しい!!





Yorimichi with 「トラブルメイカー feat. フロー・ライダー」Olly Murs

Yorimichi #17:豊島区池袋別れ回想最終回


人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。


たまたま居合わせた豊島区池袋のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。


別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢しながら、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。



ワカレ其ノ参

「折レテシマウ程ノワカレ」


君がこんなに脆いなんて、思ってもいなかったよ。


いろんな話を聞いてくれた。

いろんな話を聞かせてもくれた。


メールもたくさんしたね。


俺はもう時代遅れなんだよ、なんていじけてたね。


だからって、あんなに簡単に、パキッって折れないでよ…。


悲しかった。


私達の記憶、メモリーも全部消えてしまったんだもの…。


さようなら、私の『二つ折り携帯電話』。


Yorimichi with 「Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder」Robert de Boron

Yorimichi #16 豊島区で別れたんです。

人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。


たまたま居合わせた豊島区のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。


別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢しながら、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。



ワカレ其ノ弐

「血のサラダ記念日」


私はその時、鼻歌まじりでサラダを作っていたね。


レタス、トマト、キュウリ。


私が何をする時でも、あなたはいつも真っ先に先頭に立って、いろんな事をしてくれた。


瑞々しいレタスは、サラダボウルから溢れるくらい敷いたね。


私が道に迷いそうな時、いつもあなたは行くべき方向を指し示してくれた。


大き目に切ったトマトは、バランス良くレタスの上に並べたね。


あなたは嫌がらないで、よく私のハナクソを取ってくれたよね。


あなたとの突然の別れは、サラダボウルのスライサーでキュウリをサクサク刻んでいた時でした。


まさかあの、上機嫌に鼻歌を奏でていた時間が

一転して、あなたとの別れの時になるなんて…。


きゅうりがどんどん切れるスライサー。

鼻歌交じりで、きゅうりを滑らせていたから、私はあなたの事が見えていなかったんだね。


いつの間にか、スライサーで刻んでいたきゅうりから、あなたがはみだしてたんだ…。


ざく☆


気がついた時、あなたは、赤い涙を流しながら流し台の排水口へと流れていった…。右回転する緩やかな渦に、赤い足跡を残しながら、流れていった。


さようなら、私の『右手指先(約1mm)』

あなたが私と一緒だった証は、今でも私の指先に、ほんの少しの傷跡として残っています。





Yorimichi with 「Camp(ver.2010)」Caravan