よりみち日誌

記録しなければ忘れてしまう寄り道にこそ、感動の物語があるのではないでしょうか。

よりみち日誌の新着ブログ記事

  • Yorimichi #23 宇宙人を食べられる所をご紹介します。

    人類が滅亡した後、ある生物が人間に代わる進化を遂げ、人類を上回る文明を手にしたそうです。 彼らはその優れた文明の力で、時空を自由に行き来できる、いわゆるタイムマシンを作り、自分達の前に地球を支配していた『人間』の世界を頻繁に見に行くようになります。 見つからないように上手くやりましたが、時折その姿... 続きをみる

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  • Yorimichi #22:残酷な美味をありがたくいただきます

    これから産まれてくる尊い命。 まだ身体を持たない、これからの命。 それを母親は宿している。 その腹に、黄金の命を宿している。 母親はいずれ子を産み、子もいずれ親となるだろう。 その未来を私は嬉々として奪った。 母親と、これからの命を、同時に焼く。食べる。 本当に美味しかった。 ご馳走さまでした。

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  • Yorimichi #21 憎悪と悔恨の2611

    「…残念ながら、今回は駄目でした…」 横にいる初老の男性はそう切り出すと、“残念ながら今回は駄目だった理由” を、私に丁寧に説明してくれた。 (…駄目だったんだ…。) 予想以上に私は落ち込んだ。 その落ち込みはやがて後悔となり、最後には憎悪へと変貌した。 2611。 憎きこの数列…、2611。 こ... 続きをみる

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  • Yorimichi #20:六本木山椒大夫高瀬舟

    どこかから、チャリーン、と、小銭が落ちる音が聞こえてきた。 あの音は、十円だろうか、百円だろうか。 1円や5円ではなさそうだ。だが、500円ほど重厚な音色でもない。 長袖の人が増えてきた東京の昼下がり。 夏が終わろうとしている。 今年の暑さに、頭の天辺から五臓六腑、血肉心神に至る全てをやられてしま... 続きをみる

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  • Yorimichi #19:流山と浜松町の思い込み

    「いらっしゃいやせー!!」 市川に住んでいた時に大好きだったお店を流山市で見つけ、吸い寄せられるように入店。 扉を開けると威勢の良い声が迎えてくれた。 声の主は、調理場の中で重そうな中華鍋を豪快に振るっている。 「何名様っスか!?…こちらへどうぞっ!」と、こちらも威勢良く案内してくれた色黒の若い店... 続きをみる

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  • 【番外】花火を一緒に見たい人

    この人は今、こんな事を考えているんだろうなぁ〜、と想像する時がある。 本当にその人が、そんな事を考えているかどうかなんて、分からない。 しかし…。 先日、花火大会が開かれた日。 私は、ある人が、確実に…、間違いなく…、こんな事を考えているんだなぁ…、と分かってしまったのである。 花火に気遣うおぼろ... 続きをみる

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  • Yorimichi #18:錦糸町に絶品担々麺あり

    暑い日々が続いていますが、そんな時オススメしたいのが、担々麺です。 仕事で錦糸町に行ったので、大好きな中華料理店、大三元に寄りました。 皆様、錦糸町にお越しの際は、大三元への寄り道をご検討ください(^o^)/ 「担々麺ください」 大三元の開店は午前11時半。 その10分後に来店したら、席は既に埋ま... 続きをみる

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  • Yorimichi #17:豊島区池袋別れ回想最終回

    人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。 たまたま居合わせた豊島区池袋のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。 別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢しながら、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。 ワカレ其ノ参 「折レテシマウ程ノワカレ」 ... 続きをみる

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  • Yorimichi #16 豊島区で別れたんです。

    人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。 たまたま居合わせた豊島区のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。 別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢しながら、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。 ワカレ其ノ弐 「血のサラダ記念日」 私はその時... 続きをみる

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  • Yorimichi #15 池袋で別れました。

    人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。 たまたま居合わせた池袋のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。 別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢して、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。 ワカレ其ノ壱 「夕暮れのトトロ」 いつもご飯を一緒に... 続きをみる

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  • Yorimichi #14:那須塩原でタイムボカン!

    これは一体何なのか? ご存知の方がいらしたならば、ご教示いただきたいのです。 那須塩原のキャンプ場。 露天風呂に向かう途中、奇妙奇天烈なモノに遭遇した。 真っ白い卵の殻状のものから、真っ黄色な棒が延び、その先に真っ赤な玉が付いている。 この真っ赤な玉を「ポチっとな!」と押してみたならば、どこか遠く... 続きをみる

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  • Yorimichi #13:奥山田の滝と打ち水マン

    「…一体誰が着るってんだ…?こんなもん…」 梅雨明け宣言が出されたこの日は、午前中から30度を優に超える猛暑日。 暑さのピークを迎えんとする午後1時、私を含む14人の男女は、机上に置かれる4色のコスチュームを囲み立ち尽くしていた。 ここは、とあるマンションの中庭。 1時間後の午後2時より、年に一度... 続きをみる

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  • Yorimichi #12:鎌ケ谷無限loop

    「東経140度」 Jack Johnson の「Gone」を聴きながら良い気分で鎌ヶ谷市を歩いていると、道路でそんな表記を見つけた。 北はロシア、南はインドネシアやオーストラリアを通る東経140度。 日本では、栃木県宇都宮市、福島県会津若松市、秋田県大潟村などを通っていると、鎌ヶ谷市のホームページ... 続きをみる

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  • Yorimichi #11:秋葉原のアウトロー

    秋葉原にあるアメリカンなバーで、二人組の男達が海外のビールを飲んでいた。 そのテーブルに、目つきの鋭いもう一人の若い男が合流する。 その男は、すでにビールを飲み交わしていた二人に軽く会釈をすると「隣の店にヤツらがいます」と小さな声で言った。 私は偶然、そんな三人組の近くのテーブルで、この店の人気だ... 続きをみる

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  • Yorimichi #10:軽井沢と静寂の車内

    小学校時代の話。 朝から放課後まで、いっつも一緒に遊んでいた友達がいた。 その子は、どこかから転校してきた子で、よく笑う子だった。 いっつも一緒だったので、五年生になった時、同じ運動系のクラブ活動に入った。 週1回のクラブ活動ではあったが、私達は一生懸命練習した。 そのうち、クラブ活動の先生から、... 続きをみる

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  • Yorimichi #9:恵比寿最古の定食屋とお地蔵様

    恵比寿最古の定食屋『こづち』は、12時の時点で既に行列ができていた。 並んでいると、店内からおばちゃんがちょいと顔を出し、注文を聞いてきた。 「定食!」「肉どうふ!」「定食!!」 日替わり定食を注文する人が多いみたい。次は私の番なので、流れに任せて 「定食!」 とオーダーする。 中に入ると、カウン... 続きをみる

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  • 【番外】雨降りのお足元にご注意ください!

    今日は、寄り道の話ではありません。 いつもブログで、様々なお話を読ませてくれて、様々な気づきを与えてくれる皆様に、どうしてもお知らせしたい事があるのです。 ここ最近、雨の日が多いですが、先日行きつけのスーパーマーケットで、こんな場面に遭遇しました。 買い物カゴを持って小走りで惣菜売り場方面へ向かっ... 続きをみる

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  • Yorimichi #8:神楽坂の蕎麦しみる昼下がり

    ここ最近、鞄に忍ばせていた1冊の本。 読了したことから、彼とは今日でお別れだ。 私は明日から、別の本を鞄に忍ばせる事になり、彼は明日から、沢山の仲間達が住んでいる本棚で過ごす事になる。 そんな彼の名は、『ふるさとをつくる』(小島多恵子さん)。 情熱とバイタリティーで、ふるさとを元気にしていった方々... 続きをみる

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  • Yorimichi #7:新郷村唯一の信号

    2015年7月現在、新郷村には、信号機がひとつしかない。 つまり、2015年7月現在、新郷村には、ひとつだけ信号機がある。 私は本当に運がいい。 日本刀のレプリカの傘を振り回し気味の人や、缶チューハイと濡れ煎餅を貪っている酔っ払いみたいな人達が、決まって私の隣に座る様に感じられる満員電車以外におい... 続きをみる

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  • Yorimichi #6:新郷村のキリストの墓

    ゴルゴダの丘で磔刑になったはずのキリスト。実はその後、生きて青森県に来ていた。キリストは青森県のある村に渡り、106歳という天寿を全うした。 昭和10年、そんな仮説が、茨城県にある皇祖皇大神宮の古文書から浮かび上がる。 その後、古文書の関係者が青森県三戸郡新郷村を訪れ、キリストの墓を発見。 さらに... 続きをみる

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  • Yorimichi #5:五戸町のケンタッキー

    今週は三日間、青森の八戸エリアに行っていたので、しばらくそのお話を。 八戸市に隣接する、三戸郡五戸町。 ここにある、地元でガリモリと呼ばれる独特な焼きそばが美味しい。 商売っ気のないおばちゃんが、大盛りのやきそばを350円でだしてくれ、煮干し出汁のおでんを一つサービスしてくれる。(おでんは一個35... 続きをみる

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  • Yorimichi #4:名古屋のメンとセン

    昭和36年、高度経済成長の勢い増す日本のとある駅ホーム内に、立食いのきしめん屋が開店する。 多くの人々の英気を養い、送り出し、迎え入れてきたその店の名は、《きしめん住よし》。 今もなお、駅きしめんとして地元や出張者に愛される名店だ。 名古屋に来た時は、あんかけスパゲッティが多かった最近だったが、今... 続きをみる

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  • Yorimichi #3:野田のサンドイッチと天国

    千葉県野田市にある、地元で大評判のサンドイッチ屋さん。コウジ•サンドイッチ・スズムラ。 お腹にたまる食事としてのサンドイッチから、スウィーツ感覚のデザートサンドまでを、北欧風デザインの心地良い空間で堪能できる。 有給休暇の午前中、会社の上司から電話が。 なんでも、私の仕事でミスがあり、お客様にも迷... 続きをみる

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  • Yorimichi #2:福井県順化で食べたおにぎり

    福井の名物と聞き及んでいた《おろし蕎麦》を食べようと、ふらりと立ち寄った蕎麦屋さん。 地元のおばあちゃん達が、気兼ねのないもてなしをしてくれる。 惜しみなく大根おろしが含まれる蕎麦つゆ。蕎麦を浸すと、水のように喉を通り抜ける。 思わず追加でオーダーしたおにぎりは、無骨で優しく、おばあちゃん達の歴史... 続きをみる

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  • Yorimichi #1:沖縄恩納村で感じる日常

    旅先の沖縄恩納村。 ジョギング中に移りゆく現地の日常が、いつもより爽快な気分を味合わせてくれる。 現地の日常とは、波音をBGMに行なわれている早朝ゲートボールや、どんなドラマが繰り広げられているのか想像するだけでも楽しい、登校前の静寂にある小学校など。 「自分が体験できる日常」は、絶対にひとつしか... 続きをみる

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