Yorimichi #23 宇宙人を食べられる所をご紹介します。
人類が滅亡した後、ある生物が人間に代わる進化を遂げ、人類を上回る文明を手にしたそうです。 彼らはその優れた文明の力で、時空を自由に行き来できる、いわゆるタイムマシンを作り、自分達の前に地球を支配していた『人間』の世界を頻繁に見に行くようになります。 見つからないように上手くやりましたが、時折その姿... 続きをみる
Yorimichi #23 宇宙人を食べられる所をご紹介します。
人類が滅亡した後、ある生物が人間に代わる進化を遂げ、人類を上回る文明を手にしたそうです。 彼らはその優れた文明の力で、時空を自由に行き来できる、いわゆるタイムマシンを作り、自分達の前に地球を支配していた『人間』の世界を頻繁に見に行くようになります。 見つからないように上手くやりましたが、時折その姿... 続きをみる
Yorimichi #22:残酷な美味をありがたくいただきます
これから産まれてくる尊い命。 まだ身体を持たない、これからの命。 それを母親は宿している。 その腹に、黄金の命を宿している。 母親はいずれ子を産み、子もいずれ親となるだろう。 その未来を私は嬉々として奪った。 母親と、これからの命を、同時に焼く。食べる。 本当に美味しかった。 ご馳走さまでした。
「…残念ながら、今回は駄目でした…」 横にいる初老の男性はそう切り出すと、“残念ながら今回は駄目だった理由” を、私に丁寧に説明してくれた。 (…駄目だったんだ…。) 予想以上に私は落ち込んだ。 その落ち込みはやがて後悔となり、最後には憎悪へと変貌した。 2611。 憎きこの数列…、2611。 こ... 続きをみる
どこかから、チャリーン、と、小銭が落ちる音が聞こえてきた。 あの音は、十円だろうか、百円だろうか。 1円や5円ではなさそうだ。だが、500円ほど重厚な音色でもない。 長袖の人が増えてきた東京の昼下がり。 夏が終わろうとしている。 今年の暑さに、頭の天辺から五臓六腑、血肉心神に至る全てをやられてしま... 続きをみる
「いらっしゃいやせー!!」 市川に住んでいた時に大好きだったお店を流山市で見つけ、吸い寄せられるように入店。 扉を開けると威勢の良い声が迎えてくれた。 声の主は、調理場の中で重そうな中華鍋を豪快に振るっている。 「何名様っスか!?…こちらへどうぞっ!」と、こちらも威勢良く案内してくれた色黒の若い店... 続きをみる
この人は今、こんな事を考えているんだろうなぁ〜、と想像する時がある。 本当にその人が、そんな事を考えているかどうかなんて、分からない。 しかし…。 先日、花火大会が開かれた日。 私は、ある人が、確実に…、間違いなく…、こんな事を考えているんだなぁ…、と分かってしまったのである。 花火に気遣うおぼろ... 続きをみる
暑い日々が続いていますが、そんな時オススメしたいのが、担々麺です。 仕事で錦糸町に行ったので、大好きな中華料理店、大三元に寄りました。 皆様、錦糸町にお越しの際は、大三元への寄り道をご検討ください(^o^)/ 「担々麺ください」 大三元の開店は午前11時半。 その10分後に来店したら、席は既に埋ま... 続きをみる
人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。 たまたま居合わせた豊島区池袋のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。 別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢しながら、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。 ワカレ其ノ参 「折レテシマウ程ノワカレ」 ... 続きをみる
人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。 たまたま居合わせた豊島区のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。 別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢しながら、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。 ワカレ其ノ弐 「血のサラダ記念日」 私はその時... 続きをみる
人生に必ず訪れるものの一つに、別れがある。 たまたま居合わせた池袋のカフェで、若いカップルの別れの場に遭遇した。 別れは次なる出会いの予兆なのだよ、と声をかけたいのを我慢して、私自身の辛い別れと彼等を重ね合わせながら、本日のコーヒーを味わった。 ワカレ其ノ壱 「夕暮れのトトロ」 いつもご飯を一緒に... 続きをみる
これは一体何なのか? ご存知の方がいらしたならば、ご教示いただきたいのです。 那須塩原のキャンプ場。 露天風呂に向かう途中、奇妙奇天烈なモノに遭遇した。 真っ白い卵の殻状のものから、真っ黄色な棒が延び、その先に真っ赤な玉が付いている。 この真っ赤な玉を「ポチっとな!」と押してみたならば、どこか遠く... 続きをみる
「…一体誰が着るってんだ…?こんなもん…」 梅雨明け宣言が出されたこの日は、午前中から30度を優に超える猛暑日。 暑さのピークを迎えんとする午後1時、私を含む14人の男女は、机上に置かれる4色のコスチュームを囲み立ち尽くしていた。 ここは、とあるマンションの中庭。 1時間後の午後2時より、年に一度... 続きをみる
「東経140度」 Jack Johnson の「Gone」を聴きながら良い気分で鎌ヶ谷市を歩いていると、道路でそんな表記を見つけた。 北はロシア、南はインドネシアやオーストラリアを通る東経140度。 日本では、栃木県宇都宮市、福島県会津若松市、秋田県大潟村などを通っていると、鎌ヶ谷市のホームページ... 続きをみる
秋葉原にあるアメリカンなバーで、二人組の男達が海外のビールを飲んでいた。 そのテーブルに、目つきの鋭いもう一人の若い男が合流する。 その男は、すでにビールを飲み交わしていた二人に軽く会釈をすると「隣の店にヤツらがいます」と小さな声で言った。 私は偶然、そんな三人組の近くのテーブルで、この店の人気だ... 続きをみる
小学校時代の話。 朝から放課後まで、いっつも一緒に遊んでいた友達がいた。 その子は、どこかから転校してきた子で、よく笑う子だった。 いっつも一緒だったので、五年生になった時、同じ運動系のクラブ活動に入った。 週1回のクラブ活動ではあったが、私達は一生懸命練習した。 そのうち、クラブ活動の先生から、... 続きをみる
恵比寿最古の定食屋『こづち』は、12時の時点で既に行列ができていた。 並んでいると、店内からおばちゃんがちょいと顔を出し、注文を聞いてきた。 「定食!」「肉どうふ!」「定食!!」 日替わり定食を注文する人が多いみたい。次は私の番なので、流れに任せて 「定食!」 とオーダーする。 中に入ると、カウン... 続きをみる
今日は、寄り道の話ではありません。 いつもブログで、様々なお話を読ませてくれて、様々な気づきを与えてくれる皆様に、どうしてもお知らせしたい事があるのです。 ここ最近、雨の日が多いですが、先日行きつけのスーパーマーケットで、こんな場面に遭遇しました。 買い物カゴを持って小走りで惣菜売り場方面へ向かっ... 続きをみる
ここ最近、鞄に忍ばせていた1冊の本。 読了したことから、彼とは今日でお別れだ。 私は明日から、別の本を鞄に忍ばせる事になり、彼は明日から、沢山の仲間達が住んでいる本棚で過ごす事になる。 そんな彼の名は、『ふるさとをつくる』(小島多恵子さん)。 情熱とバイタリティーで、ふるさとを元気にしていった方々... 続きをみる
2015年7月現在、新郷村には、信号機がひとつしかない。 つまり、2015年7月現在、新郷村には、ひとつだけ信号機がある。 私は本当に運がいい。 日本刀のレプリカの傘を振り回し気味の人や、缶チューハイと濡れ煎餅を貪っている酔っ払いみたいな人達が、決まって私の隣に座る様に感じられる満員電車以外におい... 続きをみる
ゴルゴダの丘で磔刑になったはずのキリスト。実はその後、生きて青森県に来ていた。キリストは青森県のある村に渡り、106歳という天寿を全うした。 昭和10年、そんな仮説が、茨城県にある皇祖皇大神宮の古文書から浮かび上がる。 その後、古文書の関係者が青森県三戸郡新郷村を訪れ、キリストの墓を発見。 さらに... 続きをみる
今週は三日間、青森の八戸エリアに行っていたので、しばらくそのお話を。 八戸市に隣接する、三戸郡五戸町。 ここにある、地元でガリモリと呼ばれる独特な焼きそばが美味しい。 商売っ気のないおばちゃんが、大盛りのやきそばを350円でだしてくれ、煮干し出汁のおでんを一つサービスしてくれる。(おでんは一個35... 続きをみる
昭和36年、高度経済成長の勢い増す日本のとある駅ホーム内に、立食いのきしめん屋が開店する。 多くの人々の英気を養い、送り出し、迎え入れてきたその店の名は、《きしめん住よし》。 今もなお、駅きしめんとして地元や出張者に愛される名店だ。 名古屋に来た時は、あんかけスパゲッティが多かった最近だったが、今... 続きをみる
千葉県野田市にある、地元で大評判のサンドイッチ屋さん。コウジ•サンドイッチ・スズムラ。 お腹にたまる食事としてのサンドイッチから、スウィーツ感覚のデザートサンドまでを、北欧風デザインの心地良い空間で堪能できる。 有給休暇の午前中、会社の上司から電話が。 なんでも、私の仕事でミスがあり、お客様にも迷... 続きをみる
福井の名物と聞き及んでいた《おろし蕎麦》を食べようと、ふらりと立ち寄った蕎麦屋さん。 地元のおばあちゃん達が、気兼ねのないもてなしをしてくれる。 惜しみなく大根おろしが含まれる蕎麦つゆ。蕎麦を浸すと、水のように喉を通り抜ける。 思わず追加でオーダーしたおにぎりは、無骨で優しく、おばあちゃん達の歴史... 続きをみる
旅先の沖縄恩納村。 ジョギング中に移りゆく現地の日常が、いつもより爽快な気分を味合わせてくれる。 現地の日常とは、波音をBGMに行なわれている早朝ゲートボールや、どんなドラマが繰り広げられているのか想像するだけでも楽しい、登校前の静寂にある小学校など。 「自分が体験できる日常」は、絶対にひとつしか... 続きをみる